「うちの子、園で何をして遊んだか聞いても答えないんです。内緒、分からない
とか・・・」
「何して遊んだの?と聞くと嫌そうにするんです・・・話したくないんですか
ね?」
こういったご相談はとても多いです。
思い出して話すのは難しい
実は、過去のことをお話するのは、お子さんにとっては思っている以上に難しい
ことです。なぜか?
過去のことは、目に見えませんので、頭の中で思い起こす必要があります。
思い起こしたことを、ことばにして伝えるという作業は、とても難しいのです。
通常、2歳代になると過去の出来事について話すようになりますが、質問に短く
答える、日常的に繰り返されえる事柄についての会話に限られます。
目に見える手がかりを使おう
お話がしやすいように、写真・パンフレットなどの手がかりを使ってみましょ
う。
動物園に行った日には、家に帰ってからパンフレットやスマホで撮った写真を見
ながら、「今日は何の動物さんがいたったけ?」「お昼ごはんは何を食べたっ
け?」などの会話をしてみましょう。
目に見える手がかりがあることで、思い起こすのも楽になりますし、何について
お話をすればよいのかも明確になります。
「バナナあむあむ」などお子さんが自分から伝えてくれたら、「おさるさん、バ
ナナあむあむ食べてたね」と、会話をふくらませてあげましょう。
「伝えられた!」「楽しい!」という会話における成功経験を積むことが大切で
す。すると、お子さんのお話したい!という気持ちが育っていきます。
少しの工夫が、お子さんとの会話の幅を広げます。
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